はじめに
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僧が問うた。犬にも仏の性がありますかと。 和尚が答えた。「無」と。
禅、聞いたことがある人は多いでしょう。海外でも有名です。
私は無門関の不思議な面白さの虜となり、その内容を理論的に理解しようとしました。
安心、
それは強固な宗教を持たない日本人が、求め続けてきた「心の安らぎ」だと思います。
でも、禅問答というと、わからないことの代表みたいに思われていませんか?
無門関は、
禅のテキストの中では一番有名なものの一つですが、その第一則はこれだけです。
第四則は「達磨には何故髭がないのか」、第七則は「お粥を食べたら食器を洗いなさい」 ? ? ?
禅、とは何だかかっこいいことのようです。
白い砂と石、黒々と墨が踊る掛け軸、日本建築の美が凝縮された禅寺、
そこには何かがありそうです。何か面白いことがありそうです。

これは私の20年に亘る謎解きの結果です。
禅はその日本人の心を捉えたのでしょう。
しかし、これは宗教のページではありません。
無門和尚の課題を、ビジネスから自然科学、バイオスフィア、クローン、AI、複雑系とカオス、無量宇宙、
などなど、最新のテーマと理論をあてはめ、禅の公案を判りやすく、筋道立てて解釈しようとしたものです。
無とは何か、仏性とは何かという問いは、自分とは何か、この世とは何かという問いでしょう。
無門和尚は無門関の全則でそれを追求し、最終第四十八則で答を示している、と思います。
門のない関所、無門関の世界を理論的に楽しんでいただき、
現代の心の安らぎを見出していただければ光栄です。